明治44年創業。最高級深むし茶の製造・販売をしている東富士銘茶小野園さんのご紹介です。
今回、深むし茶の美味しさに迫るべく株式会社小野園の若女将、小野幸代さんにインタビューしてきました。
深むし茶ひとすじ100余年の伝統
明治44年に創業した小野園さんは、環境に恵まれた御殿場の地で「全てのかたへのひたむきな真面目さ」を信条として、100年以上もの間お茶づくりひとすじでその歴史を作ってきました。
若女将へのインタビューの端々でも感じられたお茶へのひたむきな姿勢は、こういった土壌があってこそのものだったんですね。
こだわりの深むし製法
小野園さんのお茶は、自社農園と御殿場市内外の契約農家さんにて作られた茶葉のみ使用しております。
その茶葉が自社工場にて厳選され、最初に摘み採った茶葉を高温で蒸す「蒸熱(じょうねつ)」と呼ばれる工程が行われます。
蒸すことによって茶葉の酸化を止めるとともに、生葉が持つ青臭さを抑えるのです。
煎茶は、蒸す・揉む・乾燥させるという手順で作ります。
- 浅むし茶 10〜30秒
- 中むし茶 30〜60秒
- 深むし茶 60〜180秒
「深むし茶」は、普通の煎茶よりも長く蒸します。 ちなみに、蒸し時間が短いお茶は「浅むし茶」と呼ばれます。
蒸し時間が長いと、茶葉が柔らかくなります。葉が柔らかくなると、端が砕けやすくなります。
砕けた部分は小さく丸まるので、全体的に「粉っぽいお茶」に見えてしまいますが、見た目は濃く抹茶を淹れたかのような深い緑でコクのあるお茶に仕上がります。
そして若女将に淹れていただいたばかりのお茶をいただいたところ、とても香りの良い上品な味でした。
お茶の魅力を伝えたいという強い思い
小野園さんではとても共感できる取り組みをされていました。
それが2005年から毎年開催している「こども日本茶教室」
御殿場市内外からなんと延べ9000名のお子さんが参加しているとのことで、店内には子供たちからのお手紙がびっしりと貼られていました。
インタビュー中はもちろん、撮影を止めている間の会話でも若女将から「お客さまがお茶を飲んで笑顔になってくれることが嬉しい」と、お客さまありきの商売であることを常に話していることが印象的でした。
若女将が教える美味しいお茶の淹れ方
今回、お茶のプロである小野園の若女将から「美味しいお茶の淹れ方」について教えていただきました。
お茶の淹れ方を少し工夫するだけで香りや味わいがかなり変わりますので、ぜひ試してみてくださいね。
茶葉は多めに入れる
茶葉は少なめにしてしまうと味や甘みが薄れてしまうので少し多めに入れましょう
茶葉に合った温度
ほうじ茶や玄米茶などは高温で良いのですが、高級茶葉を使用する際は少し低めの温度(適温は約70℃)にすることで美味しくいただけます
急須の中の時間
お湯を急須に注いでから少し蒸らすことで深い味わいになります(約30秒)
急須のお湯を出し切る
急須に入れるお湯は最後の一滴まで出し切るぐらいに湯呑みに注ぐことで茶葉の深みを味わうことができます
梅ちゃんの特選5商品
深むし茶を作り続けて100余年の小野園さんですが、動画で紹介させていただいた商品を販売させていただくことになりました。
こちらのリンクから直接購入できますので、気に入った商品がありましたらぜひご購入ください。